はいさーい!
シマとかウチナージマとも呼ばれる、琉球(沖縄県)に古くから伝わる相撲の沖縄角力。
この久米島町でも、儀間地区の志良堂蔵角力大会が2022年は開催されるかどうか、話題になっていますよね。
今回の記事では
- 2022年の角力大会が行われる日程や、場所はどこなの?
- 角力のルールってどんなもの?
- 勝負を決める技ってあるの?
- 角力の歴史が知りたい!
こちらについて詳しく解説していきましょう~
Contents
久米島の儀間志良堂蔵角力大会2022の日程や概要は?
2022年の久米島町儀間志良堂蔵角力大会は、開催することが決定しましたよ。
大会の日程や場所、概要はこちらです。
前回の儀間志良堂蔵角力大会からコロナの影響で3年ぶりとなる角力大会ですが、島外から招待選手の参加を予定しており、盛り上がること間違いなしです!
当日の会場では、消毒用のアルコールが設置されていますので、こまめなアルコール消毒とマスク着用しての観覧にご協力ください。
久米島『儀間志良堂角力大会2022』開催場所
儀間志良堂角力大会の、開催場所はこちらです。
伊集ストア近くにある『儀間のバス停』裏のデージの木が目印ですよ。
久米島の儀間志良堂蔵角力大会2022のルールは?
沖縄角力を楽しむために、現在の大相撲とは異なるルールをみていきましょう!
①柔道着(角力着)を着て帯を締める。
通常の相撲で思い浮かぶのは、裸に廻しをつけた姿ですが、沖縄角力では柔道着を着用して行います。
帯は赤と白に分かれており、頭にも同じ色のハチマキを着けます。
②互いの帯を右四つに組み勝負が始まる。
沖縄角力では、お互いに右四つで帯を掴み組んだ状態から『ヨシッ!』の掛け声と共に勝負が始まります。
お互いに右手で帯の下から上へ向かって手を通し、右手が帯から離れないようにしっかり握ります。
この状態からお互いに技を掛け合っていくので、始まりは柔道に近い感じもしますよね^^
③相手の背中(両肩)が地面につかないと勝ちにならない
相手に技を仕掛けて倒しても、地面に背中(両肩)がつかないと勝ちにはならないんです!
つまり、逆を言えば両肩以外、膝をついたり、両手をついても負けにはならないということになりますね。
また、土俵はありますが、土俵外に出ても負けにはならないので、力と力、技と技のぶつかり合いに見ている方も熱が入り、否が応でも盛り上がってしまいますよ^^
④勝負は3分三本勝負で決める!
NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の中で、沖縄角力大会に参加してプロポーズをかけて勝負するという展開がありました。
ドラマの中では一本勝負で行われた沖縄角力大会でしたが、本来の沖縄角力は、三本勝負の二本先取で勝負を決するのが本来の角力です。
ですから、今回の儀間志良堂角力大会も三本勝負での戦いとなりますよ〜^^
※制限時間内に勝負がつかない場合は、判定で勝敗を決めることになります。
久米島の儀間志良堂蔵角力大会2022の勝負が決まる技は?
大相撲とは違い、角力はお互いの帯を常に持ち技を仕掛ける為、張り手や突っ張り、喉輪(のどわ)、頭突きなど、組技以外の打撃による攻め手がありません。
ここからは角力で繰り出される、技の名前を「しまくとぅば」でご紹介しますね。
ぬるがき(すすはらやー)
相手の前足を払って投げる、足払いという技です。
ふかめーがき
片足を相手の足の外側に掛けて重心を崩す、大相撲でいうところの外掛けの事で、「くしめーがき」と呼ぶこともあります。
ふかぬし
深く腰を入れて相手の体を自分の腰に乗せ、相手を投げる技で、「ひちぬし」と呼んだりもします。
だちうとし
見ごたえがあって、人気の技のひとつです。相手を高く抱き上げた後に、素早くたたき落とすイメージでしょうか。
にんじゃーぐわぁー
自ら倒れながら相手を横に投げる、言わば捨て身の戦法で、体格差があればある程、決まった時に観客から歓声があがること必至ですね。
他にもまだまだ技はありますので、実際の角力を楽しみながら決まり技について、島んちゅに聞いてみるのも良いかもしれませんね。
沖縄角力の歴史について
2022年の久米島町儀間志良堂蔵角力大会について見てきましたが、ここであらためて沖縄角力の歴史についても見ていきましょう。
まず沖縄角力の読み方は、『おきなわすもう』とか『おきなわずもう』、『おきなわかくりょく』と読むそうですが、ここ久米島では『かくりき』という呼び名で親しまれています。
角力の意味を調べてみると、角の字には、『比べる』とか『競う』という意味があり、角力は『力を比べる』という意味があるそうですよ。
大相撲でも角界の横綱が・・とか言いますから、ちょっとした豆知識ですね。
また、沖縄角力がいつから始まったのかは諸説ありますが、15世紀の琉球王国の尚灝王(しょうこうおう)は、沖縄角力を愛好していたそうですから、かなり古くから行われていたようです。
久米島でも角力行事がいつから始まったのか、正確な記述が残されていませんが、明治10年頃とする説があるようです。
沖縄県下の中でも、特に久米島は老若男女に人気の競技として古くから親しまれており、歴代優勝力士に久米島出身者が多く名を連ねているのも頷けます^^
今回の会場を撮影していると、島人のおじぃに出会ったんですが、角力について熱く語ってくれました。
『儀間志良堂蔵角力から県下一の力士がでたこともあった』と言っていたので、今回の儀間志良堂蔵角力2022の参加者の中から、県下一の力士がでるかもしれませんね。
久米島の儀間志良堂蔵角力大会2022まとめ
沖縄県の久米島町で行われる、儀間志良堂蔵角力大会について、解説していきましたよ。琉球に古くから伝わり、国王からも愛されていた歴史ある相撲ということがわかりましたね。
儀間志良堂蔵角力大会をまとめてみると、
- 開催日程:2022年7月23日(土)
- 場所:沖縄県島尻郡久米島町字儀間
- 角力のルール:①柔道着(角力着)を着て帯を締める。②互いの帯を右四つに組み勝負が始まる。③相手の背中(両肩)が地面につくと勝ち。④勝負は一本3分の三本勝負で決める!
- 勝負を決める技:日本の大相撲とは違い、打撃技でなく組技で勝敗が決まる。
- 角力の歴史:諸説あるが沖縄は15世紀頃、久米島では明治時代頃から始まっている。