沖縄の歴史ある伝統祭りのひとつといえば、エイサーを思い浮かべますよね。2022年、久米島の儀間エイサーは開催されるのか、注目が集まっています。
今回の記事では
- 2022年久米島儀間エイサーは開催するの?
- 日程や時間はいつ?
- そもそもエイサーってなに?
- 歌や踊りが見れるところはどこ?
- 当日のプログラムが知りたい!
歌や踊りが間近で見られるということもあり、迫力があって参加する人も見る人も笑顔になれるお祭りです。
早速2022年の開催日程から、ご紹介していきましょう。
Contents
久米島儀間エイサー2022日程は?時間も紹介
沖縄県の久米島町(くめじまちょう)の儀間(ぎま)地区では、2022年のエイサーを開催することが決まっています。
2022年8月11日(木) 午後7:00~9:45
3年ぶりの開催となり、地元の皆さんはとても楽しみにしているようです。
儀間青年会を筆頭に、毎晩あつまって夜遅くまで公民館で練習しますが、移住者も参加しているようですよ。
『1ヶ月練習して、ようやく形になった』と移住者さんが教えてくれました。
地元の方は昔から馴染みのある曲で、幼い頃から大人たちが踊っている場面を、何度も何度も見て耳や体に染みついています。
曲が流れると自然に体が動き、太鼓を打ち、踊れる方が多いのもうなづけますね。
またエイサーと言えば、太鼓打ちや手踊り、地方(じかた)と呼ばれる三線や唄を担当する男性など、歌と踊りからなる賑やかなお祭りです。
それぞれどのような役割があるのでしょうか?基本をおさえておきたいですよね。
久米島儀間エイサー2022歌や踊り
エイサーとは、太鼓衆が中心の太鼓エイサーと、手踊り衆の踊りが中心となる手踊りエイサーの2つがあります。
エイサーの基本としてぜひ押さえておきたい4つの役割をご紹介しましょう。
旗頭(はたがしら)
エイサー一団の先頭に立って、青年会の名や団体の名入りの大きな旗を持ち、舞い踊る役です。
高さ3~4メートルほどのズシリとした重量感のある旗を、上下に揺らしたりします。
背丈の高い旗頭の上に神が降りるともいわれているそうですよ。
太鼓打ち
太鼓打ちは、青年の男女数十名が、輪になりながらダイナミックな踊りと太鼓打ちで、演舞を魅了します。

太鼓打ちには大太鼓、締め太鼓、パーランクーの3種類があります。なかでも大太鼓はエイサーの一団の先頭に立ち、力強い太鼓の音が魅力です。
3種類の太鼓を使うことで、音に一体感が生まれます。
手踊り(ティーウドゥイ)
女性が太鼓も何も持たず、手の振り付けのみで踊る役のことをいいます。太鼓のなかった時代は、手踊りの踊り手のみで構成されていたそうで、エイサーの原点は手踊りなんですね。
絣(かすり)とよばれる、ひざ下丈の着物をきて、島ぞうりを履いた定番スタイルで踊ります。
久米島儀間エイサーは、あざやかな黄色の絣に、紫の帯を締めます。
地方・地謡(ジカタ・ジウテー)
三線と唄を担当する男性のことを言います。地域でも唄の上手な男性が、渋い歌声でうたいます。

ここ久米島の儀間エイサーでは、5曲を次々と止まることなく弾き歌い、太鼓打ちや踊り手は地方の三線に合わせて踊ります。
京太郎(チョンダラー)
ひときわ目を引く、顔を白塗りにした、奇抜なお化粧をして久葉笠(くばがさ)をかぶった演者の事をチョンダラーと呼びます。

チョンダラ―は拍手をすすめ、笑わせ、飛び跳ねたりしてお客さんを喜ばせ盛り上げてくれます。
エイサー隊と一緒に陽気な踊りで練り歩きますが、太鼓の指揮をとったり、三線のリズムを抑えたり、三線の合図出しをしたりと、実はリーダー的存在のチョンダラーなんです。
『京太郎』と書くので、京都と関係があり、京都の念仏踊り(ニンブチャー)が沖縄に伝わり沖縄に浸透していったそうです。
伝統のお祭りであるエイサーの起源はなんだったのでしょうか?
エイサーの歴史
そもそもエイサーってなに?と疑問に思いますよね。
エイサーとは、旧盆の最終日(ウークイ)に行われる、祖先をあの世へ送り出す念仏踊りの事で、内地でいう盆踊りのような行事を指します。
エイサーのはじまりは1603年、琉球王国時代に浄土宗が伝わり、葬儀や法事でニンブチャー(念仏者)が念仏歌を歌って、霊を供養することが原形と言われています。
また、こんな話しもあります。
昔、大金持ちのお父さんがいました。その人は貧乏人がお金を借りに来ても貸さずに貯めていたそうです。
病気で亡くなりましたが、後生に行ってから「あんなに貯めた私のお金はどうなっちゃうの?」と心配したそうです。
見かねた子供たちが「私たちの父が後生でお金の心配をしているので、どうしたら良いか?」と有名なお坊さんにアドバイスをもらいに行ったそう。
「7月のお盆の13日、14日、15日の3日間、家族でごちそうを作り、お酒を準備して村中の青年を集めてもてなしなさい。そして太鼓をボンボンさせて、お父さんが苦労している心をなぐさめてあげないさい。」
このようにお坊さんから教えをうけ、エイサーが始まったという話しもあります。
古くから伝わる伝統をずっと大切にしていて、今も若い世代に受け継がれているのが、沖縄の良いところだと感じます。
久米島儀間エイサー2022見られるところは?開催場所はどこ?
久米島儀間エイサー祭りは、儀間漁港で行われます。ハーリーと同じ場所ですね♪
住所:沖縄県島尻郡久米島町字儀間12-3
お問い合わせ先:儀間公民館
電話:098-985-2100
それでは2022年の久米島儀間エイサーの当日のプログラムをご紹介しましょう。
久米島儀間エイサー2022のプログラム
こちらが当日のプログラムです。夜の7時から子供たちのエイサーでスタートしますよ。
- 7:00 子供エイサー(15分)
- 7:15 儀間エイサー(30分)
- 7:45 盆踊り(25分)
- 8:10 実行委員長挨拶(5分)
- 8:45 余興 民謡ショー(20分)
- 9:05 花火打ち上げ(10分)
- 9:15 儀間エイサー・カチャーシー(30分)
お祭りの締めにカチャーシーを踊るところが、沖縄らしさ満点ですね。
カチャーシーの時間には、観客たちも一斉にやぐらの周りに集まって、思い思いに踊っているのが印象的です。
久米島儀間エイサー2022日程は?歴史と歌や踊りが見られるところは?まとめ
沖縄の歴史ある伝統祭りであるエイサーをご紹介しました。
- 久米島の儀間エイサーは2022年8月11日(木)に開催決定
- 歌や踊りが見れるところ:久米島儀間漁港
- 当日のプログラム:子供エイサー、大人エイサー(3回)、余興、花火打ち上げ、カチャーシー
- エイサーの歴史や起源:旧盆の最終日に行われる、祖先をあの世へ送り出す念仏踊りの事
2023年の開催も期待しています!最後までお読みいただきありがとうございました。
