妊娠8カ月まで大きなおなかで乗馬したり、妊婦さんの馬に乗って妊婦同士お仕事を楽しんだりと、マタニティ生活も満喫していた伽代子さん。
沖縄市の母子未来センターで出産された、児島 伽代子さんのエピソードを、くわしく教えてもらいました^^
児島伽代子(こじま かよこ)さん
31歳(2024年5月現在)
2019年:アルバイトやボランティアで久米島へ
2021年:完全移住
2023年7月に「伍(いつ)くん」を出産した1児のシンママ
久米島馬牧場(職場)で伍くんと一緒に働くママ(現在育休中)
Contents
母子未来センターを選んだ決め手は?
最初は助産院で出産する事は選択肢になくて、病院で出産しようと思い探していたんです。
里帰り出産も考えていたので、帰省したときに地元の産院も行ってみました。
でも「何か違うな」「自分に合う産院で産みたい」と思うようになっていました。
そんなとき、職場で母子未来センターで出産された方がいて、助産院での出産話を聞いてすごくいいなぁと思ったんです。
そのあと母子未来センターに連絡し、実際に見学して話を聞きに行きました。
病院と違って分娩台はなく、分娩室は布団が敷いてある畳のお部屋です。
助産師さんから出産シュミレーションをしてもらううちに、怖いイメージだったお産が、いつのまにか楽しみたい気持ちに変わり、母子未来センターならそれが出来る気がしました!
母子未来センターでの妊婦健診は病院と違って待ち時間が0で、助産師さんとお話しながらエコーで赤ちゃんの様子を見てゆっくり過ごせたのもすごく良い思い出です。
母子未来センターでの妊婦健診が毎回楽しみで仕方なかったです^^
妊婦健診はどこに通った?
33週(9カ月)まで久米島公立病院で妊婦健診を受けました。
そして妊婦が離島できる期限ぎりぎりの35週で、愛犬ブンを連れて島を離れることになります。
母子未来センターは助産院なので医師がいないため、提携先のゆいクリニックで医師による健診も受ける必要があります。
妊婦健診の内容は?
母子未来センターの妊婦健診
妊婦健診ではエコーをゆっくり見せてもらいました。
担当してくれる助産師さんとお話ししながら、リラックスして赤ちゃんの様子を見られます。
約30分ほど足のマッサージをしてもらいながら、赤ちゃんの心拍数や子宮の収縮の間隔をはかる健診もありました。
妊娠中は足のむくみがひどかったので、とても気持ちよかったです^^
ゆいクリニックの妊婦健診
人気の高いクリニックのようで、妊婦さんがたくさんいました。
とにかく待ち時間が長い印象があります。
エコーで赤ちゃんの様子をみて、助産師さんとお話ししました。
母子未来センターで出産が可能であると判断をしてもらえましたが、トータルで3時間かかり、お腹も大きかったのでヘトヘトでしたね。
もし母子未来センターで出産できず搬送となった場合でも、ゆいクリニックの先生にも会えたので、安心して準備することができました。
24週(妊娠7カ月)でゆいクリニック受診+母子未来センター見学&お話し
29週(妊娠8か月)で母子未来センターに健診
2回とも1泊2日
母子未来センターまではどんな移動手段を使った?
公立久米島病院に紹介状を書いてもらい、久米島にいる間でも、ゆいクリニックと母子未来センターへ健診にいく必要があります。
引っ越し前(久米島にいる間)
久米島を出発して、那覇空港からバスを利用して母子未来センターまで通いました。
バス移動
◇那覇空港→母子未来センター:片道約1時間25分(直通)・1,060円
「胡屋(ごや)」のバス停で降りて、徒歩11分
◇那覇空港→ゆいクリニック:片道約1時間半(直通)・1,280円
「沖縄市農民研修センター前(安慶名・赤崎向け)」のバス停で降りて、徒歩5分
引っ越し後(南城市から沖縄市へ)
35週をすぎて久米島を離島したあとの健診は、南城市のペンションから母子未来センターへ、本島にある仲間牧場のスタッフさんに、車で送迎してもらいました。
お家はどうやって探した?費用は?
愛犬も一緒に滞在できる”ペットOKの家”を探していましたが、なかなか見つからなかったんです。
久米島町役場や母子未来センターの助産師さん、職場の人など、とにかく周りの人に協力してもらって情報を仕入れました。
そして、遠いですが南城市にあるペンション村 山里を借りて住むことができました。
観光客向けのペンションですが、事情を説明すると特別に1ヶ月間滞在させてもらえることになり、とても優しいオーナーでした。
ブンと毎日ウォーキングを頑張りました。途中で雨が降ってブンと一緒にずぶぬれになったのも良い思い出です♡
さらに、出産予定日の4日前に母子未来センターから車で10分(ライカム近く)の、Mr.KINJO in RYCOM北中城へ移動しました。
そのタイミングで愛犬ブンは職場の方に迎えに来てもらい、一足先に久米島へ帰還しました。
4泊5日を予約していましたが、宿泊中に生まれたので実際は2泊のみでしたが、返金はなかったので注意が必要です。
予定日をすぎてしまった場合、延泊しなくちゃいけない不安もありましたね。
- ペンション村 山里:35週(妊娠9か月)~予定日の4日前
約1カ月で160,000円くらい
- Mr.KINJO in RYCOM北中城:予定日の4日前~産後8日まで
4泊5日で22,000円くらい
陣痛〜分娩はどのように進んだ?
夜中、お腹に違和感があり目が覚めて、いつもの張りとは違う痛みを感じてなかなか眠れず、気づけば朝になっていました。
痛みが増してきて朝の6時頃トイレに行ったらおしるしがあり、母子未来センターに連絡。
痛みもそこまで強くなく、「まだ大丈夫だと思うよー」と言われたので、そのあと呑気に朝ご飯を食べていたら痛みが強くなり、陣痛は3分間隔に。
急いで助産師さんに連絡し、アパートまで迎えに来てもらい母子未来センターへ。
子宮口6センチだったのでそのまま分娩室へ向かいます。
入浴をさせてくれて体をあたためたり、畳に敷かれたお布団へ移動して体勢を変えてみたりしました。
子宮口全開までは早かったのですが、そこからがなかなか進まなくて、あまりの痛さに叫びまくってました(笑)
担当助産師さんはずっとそばにいてくれて、マッサージしながら声をかけてくれてとても心強かったです。
陣痛から約7時間半で元気な産声と共に無事に産まれました!
分娩後、助産院での過ごし方・産後ケア
分娩後すぐ、約2時間赤ちゃんを抱いて初乳を飲ませました。
その後、個室の入院部屋へ移動します。
その日は母子同室ではなく、授乳の時間だけ助産師さんが赤ちゃんを部屋へ連れてきてくれました。
2日目からは母子同室でしたが、眠れなかった時や疲れている時には預かってもらうことで、休息できました。
入院中は授乳や沐浴の仕方を教えてもらったり、赤ちゃんを預けてアロマエステもしてもらったんです。
食事も毎食とても美味しくて、お祝膳は沖縄料理でした^^
助産師さんがみんな優しくてあたたかくて、ずっと入院していたかったですね(笑)
助産院で不安はなかった?
最初はこんな自分が出産できるのか、病院の方が安心なのでは…と、不安な気持ちが大きかったんです。
でも実際に助産院を見学し、助産師さんの話を聞いているうちに、気付けば不安な気持ちはなくなっていました。
「自分の力で産むぞー!」とむしろ出産が楽しみになっていたんです(笑)
実際、助産院で出産することができて、心から良かったと思っています。
母子未来センターの出産費用はいくらかかった?
窓口で支払う自己負担額はありませんでした。
母子未来センターへ支払う総額は約48万円でしたが、協会けんぽから出産育児一時金50万円が助産院に直接支払われる手続きをしていました。
なので自己負担額はなく、むしろ差額の2万円が後日戻ってきました。
退院後、自宅に母子未来センターから出産費用の明細が郵送で届きます。
約2ヶ月後に協会けんぽから2万円をお返しするので口座番号を書いて返送ください、という内容ですね。
この書類を協会けんぽへ返送し、後日自分の口座に差額の2万円が振り込まれるという流れでした。
- 協会けんぽから医療機関へ50万円が直接支払われる「直接支払い制度」を利用する方が多い
- 母子未来センターでの分娩費用の目安は約50~55万円
母子未来センターでの分娩中、ゆいクリニックへ搬送された場合の料金
母子未来センターでの分娩中に、赤ちゃんや母体に危険があると判断した場合、提携先のゆいクリニックへ搬送となります。
料金が変わりますので、参考までにご紹介します。
母子未来センターでの1泊分+分娩管理料 | 約10万円 |
ゆいクリニックでの分娩費用 | 約60~70万円 |
合 計 | 約80万円 |
出産育児一時金(50万円)を活用するので、自己負担額は約30万円ほどになる可能性があります。
こちらも目安の料金となり、土日祝日、夜間で料金が変わる場合があるので必ず確認してください。
どれくらいで久米島へ戻った?
赤ちゃんの黄疸の心配もなかったので、産後8日で飛行機で久米島へ戻りました。
これから出産を控えている人へメッセージを!
島外での出産は不安な事も多いと思いますが、それも含めて楽しめるといいなと思います!
素敵な出産が出来ますように♡
本島での期間限定一人暮らしは意外と楽しかったです。
久米島にはないお店がいっぱいで^^
都会を満喫して美味しいもの食べたり、ブンとドライブしたりお散歩したり最高な時間でした!
こんな風に楽しそうに当時を振り返る伽代子さん、これからも伍くんと素敵な久米島ライフを満喫してくださいね^^
とても貴重でたくさんの情報をありがとうございました!
すべてのママパパご家族に届きますように。