大型台風で、停電がおきる事があります。久米島は人口が 7,607人で、世帯数4,002世帯のうち、1,650世帯が停電になっています。
我が家は停電が始まってから3日間、復旧までに時間がかかりました。ほとんどの家庭は翌日には復旧しますので、心配することはありませんよ。
毎年、1つは大きな台風が直撃か通過すると考え、備えが必要ですね。大きな台風とは、最大瞬間風速60mほどです。
ふつう、人が立っていられなくなる風の強さは風速15~20mだそうです。
今回は、電柱が倒れたことはなかったようですが、トタン屋根が吹き飛んだり、海の近くの家やお店が浸水したり、木は根本から倒れたりという被害がありました。
多くのサトウキビもなぎ倒されて、塩害が出ています。
ここ離島は海に囲まれて、満潮時間と重なった時、13mの高波が押し寄せてくるというからこわいですよね。
さて今回は、台風がくるとどんなことが起こるのか、経験したことをまとめていきましょう。
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停電するとどんなことが起きるのか?

全ての電力源がなくなる
6月下旬~10月にかけてが沖縄の台風の時期です。特に7~9月は多いですね。太陽は出ていませんが、停電してしまえばクーラーが止まるので、室内は蒸し暑く、汗が出ますよね。
気温29度、湿度は90%。もはや蒸し風呂状態!
もちろん扇風機、除湿器もだめ。テレビもスマホの充電も、炊飯器も冷蔵庫も全滅です。換気扇も付けられない!暴風雨の為、窓は開けられず、熱中症との闘いが始まります。
そして自宅はもちろん、島内のWi-Fiスポットのネットもつながっていないという声があがっていました。
ボイラーもつかないので、水でシャワーを浴びます。この時期ですから、水でもなんとかなります。
今回のことで、長時間の停電の経験が無かった私は、電気とネット環境がいかに必要だったのか、思い知ることになりました。
冷蔵・冷凍庫が使えない
停電開始から12時間が経過するころ、冷凍庫の氷が解け始めてきました。まずは常温にもどるのが早い方の「冷蔵庫内の食料」から食べていかないといけません。
牛乳や卵などの生ものから食べました。氷も解けてきたので、水浸し開始です。
インターネットが遮断、ネット環境がなくなる
最大の落とし穴でした。Wi-Fiが使えなくなるのです。スマホもWi-Fiでなくモバイル通信になるので、低速モードにならないようにあまり、みないように努力しました。
また充電も減りますので、モバイルバッテリーがあればよかったと後悔しました。台風前には、スマートフォン・タブレット・パソコン・充電式のライトはフル充電しておきましょうね~。
我が家はスマイルゼミという小学生の教材を利用していて、子供専用のタブレットがありますがそれも使えません。
またどの機器も常に放電しますので、使わない電源は切っておくのがおすすめです。
換気が出来ない
畳みは湿気を吸いきれず、べたべたしてきました。これを放置してくと、青っぽくふわぁっとしたカビが畳を覆います。家の中がカビくさくなってきました。
暴風とたたきつけるような雨のせいで、窓は開けられず換気ができません。換気扇も結局、電気なんですよね。すっごくしんどい。
シャワーは水
沖縄は湿度が高くとにかく蒸し暑いので、ボイラーを付けて38度のぬるめのお湯でシャワーをしていました。
ボイラーも付かないので、暗くなる前に水浴びをしました。私はあまりの冷たさに毎回「ひぃーーっ」と悲鳴をあげながら入ります。
これだけは備えておきたい!
1.スマホの簡易充電器
今まで全く必要ないと思っていたので、持っていませんでした。12時間以上も電気が復旧しないとなれば、やっぱり必要になります。電池式の物をおすすめします。
我が家はスマホ2台+iPad+パソコンの充電がそろそろなくなります。ポータブル電源とか用意しておけば、家族の多い久米島でも、スマホやパソコン、色々な電子機器に使えそうですよね!
2.のみ水・水道水
久米島では、ウォーターサーバーを利用している人が多いですよね。電源をつないで常に冷やしていますが、停電時はどうしても冷えないので、常温で対応です。
断水はしなかったので、トイレとか、シャワーに影響がなかったことだけは、感謝しかありません。
汗だくでも、水浴びすら出来なくなりますからね。
3.新聞・段ボール
窓の隙間から雨水がじゃんじゃん浸水してきます。新聞紙を筒状に丸めて、窓のサッシに置いて隙間を埋めたらいいさーと教えてもらいましたので、さっそくつめつめ。
これで浸水を防ぐ事ができる!新聞を取っている家庭も少ないかと思いますが、職場や知り合いの方から譲っていただけると良いですね。
他には引っ越しで使った段ボールなどは取っておくと、新聞の代わりになります。これをしていても、朝、サッシ付近の畳に水がしみてました!
4.クーラーボックス
移住前にかさばるから要らないかな?と思って処分してきましたが、やっぱり必要でした。
冷蔵庫は頻繁に開けると冷気がどんどん逃げていきます。使う頻度の高い物をクーラーボックスに入れれば、冷蔵庫を開ける頻度がグンと減り、長期間の停電にも対応できます。
すぐ使うものはクーラーボックスへ!
使わない物は冷凍庫へ!
5.保冷剤
タオルで巻いた保冷剤を、首の後ろにつけておくだけで、体温が下がります。また寝苦しい夜に、子供にアイスノンを頭・足に置いてあげても良いですね。
しかし、冷凍庫が使えなければ新たに冷やすことが出来ないので、多めに用意しておく必要があります。
6.簡易扇風機・うちわ
夜、エアコンが動かない状況は死活問題です。乾電池で動くものを必ず用意しておきましょう。私は、ひたすら子供をうちわであおぎ続けました。
右手は筋肉痛でしたね。島人レベルになると、台風がきていても、網戸で過ごせるらしいですよ。まだ初心者マークなので、そんなことはできず、閉め切りって過ごしていました。
7. 電池(単一・単三・単四)
言わずもがな、ですね。台風がくる!という直前に買ってはいけません。事前にそろえておきましょう。お店から乾電池がなくなります。
単四を使うものが多いなと感じました。我が家にある懐中電灯は、3つとも単四を使っていました。
ラジオにつかったり、簡易扇風機に使ったりといったところでしょうか。
8.サトウのご飯
停電して電子レンジが使えなくても、湯せんできるようになっています。カップラーメンばかりだと、胃がやられちゃいますよね。
ふりかけとか、サバ缶なんかもあるといいですよね。
9.レトルトカレー・中華丼・即席みそ汁・カップラーメンなど
湯せんするか、お湯を入れてさっと食べられるものです。冷蔵庫も頻回に開けられないし、換気扇も回せないので、優雅に料理なんかしてられません。
あっつい台所にずっといるなんて、自殺行為です。
ガスもとまれば、簡易コンロのガスも必要ですよね!
10.ランタン
火の使わないLEDランプが良いですね。室内は暑いので、極力熱を発しないものが良いです。
いつ復旧するか分からないので、自力で回して充電するタイプのものや、太陽光を使うものなど、電力以外で動くものを用意しておきましょう。
当たり前のように電気を使っていますが、ライトがないとこんなにもストレスなんだなと実感します。
11.電池で動くラジオ
情報が入ってくる唯一の手段になります。
スマホやパソコンも限界があります。周りがどうなっているか、何も情報が入ってこないのは本当に怖い。
手回しとソーラーバッテリーのものだと、災害時に役立ちますよね!
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沖縄の台風の猛威まとめ
台風が来たらどんな備えをしたら良いか、身をもって体験しました。
- 全ての電気が使えないのは、想像以上に不便
- 冷蔵・冷凍庫が使えないからクーラーボックスの用意を
- インターネットが遮断されるという落とし穴
- 換気ができないから料理は最小限に
- 仲良く水浴びをしよう
- 最低限のアイテムなので絶対用意するべし
台風9号の時に記事をかきましたが、更新ができない状態です。
焦らずのんびり、次の台風10号に備えたいと思います!