沖縄本島で出産する方の中で一番多いと言われている、糸数病院。
今回協力してくれたのは、なんと初の島んちゅ!高江洲 利香(たかえす りか)さんです。
3人のお子さんを出産されていて、1人目は豊見城中央病院、2・3人目は糸数病院を選ばれました。
年齢が若いころの出産だったので、苦労した経験も詳しく教えてくださいましたよ。
妊婦さんなら絶対に登録しておくべきママサポートタクシーも利用されているので、必見です。
出産当日がよりイメージしやすくなる内容なので、最後までご覧くださいね。
Contents
高江洲 利香さんのプロフィール
【5人家族】2024年6月現在
・高江洲 彪(たかえす たける)(32)夫
・利香(りか)(28)妻・専業主婦(1995年生まれ、生まれも育ちも久米島)
・愛來(あいら)(13)長女 2011年12月に出産
・礼人(らいと)(4)長男 2020年1月に出産
・謙心(けんしん)(2)次男 2022年5月に出産
利香さんは5人姉妹の四女です
次女は5人の子供がいて
三女は3人の子供がいて
四女も3人の子供がいて(←私ここ)
五女は1人子供がいるので…
ご両親には12人の孫がいてとにかく大家族なんです(*^^*)
産婦人科はどちらを選びましたか?
長女は沖縄本島の豊見城中央病院(友愛医療)で出産
長男、次男は沖縄本島の糸科病院(いとかずびょういん)にて出産しました。
その産院を選んだ決め手を教えてください
豊見城中央病院(長女)
長女を妊娠したのが15歳のときで、16歳で出産したのですが、年齢も若かったからか切迫早産になってしまいました。
そのため22週〜30週(約2ヶ月間)まで南部医療センターで管理入院をしていました。
30週以降は病院の紹介で救急車で豊見城中央病院へ移動し、37週で出産しました。
糸数病院(長男・次男)
長男と次男の出産時はネットでたくさん調べ、口コミや島の人たちのおすすめも参考にして、糸科病院を選びました。
糸数病院は、食事がとっても美味しいんです^^
しかも産後は主人も一緒に、ラウンジにてディナーを頂けるんですよ!
同じ日に出産した方と3階のラウンジに招待され食事をします。
メニューはステーキとシーフードグラタンでした。
長男の時は旦那さんも一緒にディナーができましたが、次男の時はコロナ禍だったため、部屋で独りディナーでした( ;∀;)
妊婦健診はどこに通いましたか?
私は子宮頚管無力症のため、久米島での通院ができないので、妊婦健診は本島の病院で受けていました。
妊婦健診の数週に合わせて通いましたよ(^^)
また子宮頚管無力症の予防処置として、22週ごろ(約6ヶ月)に子宮頸管縫縮術を受けるために1週間ほど入院したんです。
このため金銭面や家族と離れることなど、さまざまな面で苦労しました。
子宮頸管無力症とは?
子宮と外の環境をつなぐ「子宮口」の筋肉が弱まる状態です。子宮口が早く開いてしまい、早産のリスクが高まる症状です。
妊婦健診はどんなことをしましたか?
妊婦健診では、血圧測定や体重管理、私の場合は毎回、子宮頸管を測る事などをしました。
健診の度に、頸管が短くなってないかビクビクしていましたね( ;∀;)
産院まではどんな移動手段を使いましたか?
妊婦健診では毎回、飛行機を使いました。
飛行機のチケット代は先に支払いますが、私の場合は、難病患者等渡航費助成制度を利用したので、後日申請すると支給されるという制度です。
詳しくは仲里庁舎の福祉課に問い合わせると、詳しく教えてくれますよ。
公立久米島病院で診察できないと判断されると、「難病患者等渡航費助成制度」が利用できます。都度かかる渡航費を上限で1万円まで助成してくれるものです。→こちらの制度です
本島では、浦添に住んでいる妹の家や、豊見城の叔母の家にお世話になりました。
本島に身内がいたので助かりましたが、頼り所のない方は宿などの手配が大変だろうなと感じました。
また、陣痛に備えてママサポートタクシーに登録していたため、長男のときに利用させてもらいました。
37週の健診日に、浦添から歩いて糸数病院へ行きました。
その時、健診で「子宮口が7センチ開いてるよ!」と言われましたが、急なことだったのに痛みはまったくなく、普通に歩けました。
荷物を取りに帰る許可が出たので、そのときにママサポートタクシーを利用しました。
連絡すると、10分もしないうちに糸数病院に到着してくれ、対応もとても優しくて安心して利用できましたよ。
料金は糸数病院から浦添市内間までの往復で2千円弱だったと思います。
とても利用しやすく、何より運転手の方々が陣痛に備えた助産師の研修を受けているので、本当におすすめです!
ママサポートタクシーの詳細は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
久米島に残ったご家族はどのように過ごしましたか?
私は子宮頸菅縫縮術を受けたため、36週より前に離島しなければならなかったんです。
約32週に離島して、本島に滞在しながら通院しました。
通院は1人で行きました。
37週未満の時は身内に送迎してもらうこともありましたが、37週からは積極的に動くため歩いて通院していました。
子供たちと離れる期間が長く、家族全員で協力して乗り越えました。
保育園の送り迎えは主人が仕事を抜けて行ったり、主人の仕事が終わるまで母にお願いしたりしました。
家族の協力なしでは乗り越えられなかったと思います。
陣痛〜分娩はどのように進んだ?
長女の出産時、私は16歳で骨盤がまだ未完成と言われていたため、とても大変なお産でした。
お腹が少し痛いなと感じ始めたものの、本陣痛がなかなか始まらず、28時間ほど耐えました。
最終的には破水させることになりましたが、その直後に3,542グラムのビッグベビーが誕生しました!
長男と次男の出産はスムーズで立会いも出来ました。
お産前から呼吸法を練習していたので、そのおかげで乗り切ることができました。呼吸法を練習しておくのはとてもおすすめですよ!
母親学級がありましたが、コロナ禍だったため参加できませんでした。
私は利用しませんでしたが、Zoomを使っての受講などはあったようです。
次男の時はコロナの影響で立会い分娩ができなかったのが残念でした。
ひとりで出産となるので、スムーズなお産ができるように呼吸法を覚えて挑もう!という気持ちで頑張りました。
分娩後、お部屋での過ごし方(入院中)
出産後は、2時間ほど分娩室で休んだ後、個室に案内されました。
出産したその日は、助産師さんたちが赤ちゃんを見てくれたので、ゆっくり休むことができました。
そして翌朝から母子同室が始まりました。
長女の時は何もかもが初めてで、産後は理由もなく涙が止まらず、部屋で授乳しながら一人で大泣きしていました(笑)
でも、病院の方たちがいろいろとサポートしてくれたので助かりました。
長男と次男の時はもうすっかり慣れていたので、テキパキと動きながら授乳、寝かしつけ、オムツ交換などを全てこなすことができました。
さらに産後のママへのご褒美として、『フットマッサージ』か『フェイシャルエステ』が選べます。
1時間ほどのマッサージだった記憶があります。
産後は脚が浮腫んでいたので、迷わずフットマッサージを選びました!
助産師の方も色々とサポートしてくださって糸数病院さんで出産出来てよかったなと、思います(^^)
糸数病院の出産費用
出産育児一時金42万+4~5万円を追加で支払いました。
部屋は個室で自然分娩だったのですが、促進剤を使ったので超過があったのだと思います。
産後何日で久米島へ戻りましたか?
産後1週間ほどで久米島へ帰りました(^^)
主人がレンタカーを借りて、迎えに来てくれました。心強かったですね。
退院してからは、本島の西松屋でたくさんのベビー用品を買って帰ったので、荷物の量もすごかったです。
スーツケースに詰めれられるだけ詰めて、あとは大きい紙袋等に詰め込んで飛行機の手荷物として預けました。
これから出産を控えている人へメッセージを!
初めての出産、初めての土地での妊婦生活と、たくさん不安もあると思いますが
今はいろいろな制度があって充実してきたと思います。
島の人たちの温かさや、優しさにたくさん甘えて、貴重な妊婦生活を楽しんで欲しいです!
この写真は92歳の祖父と、私の子どもなんですが、元気の秘訣は”ひ孫と遊ぶこと”だそうです。
自然豊かな島でのんびり子育てができるのも、久米島の良いところですよ^^