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島人インタビュー

当たらない牡蠣(ゼネラルオイスター)世界初の陸上養殖で実現!

みなさん、こんにちは!

今回の島人インタビューは、久米島で2014年から世界初の完全ウィルスフリーな『当たらない牡蠣』の陸上養殖を目指している、

㈱GO FARM(ジーオー・ファーム)の取締役社長・鷲足恭子(わしあし きょうこ)さんです。

前例のないことをやるのが好きで、例えリスクが高くてもトライアンドエラーを繰り返し、失敗を失敗と捉えないマインドはどのようにして培われてきたのか?

都内にあるオイスターバーからスタートし、久米島で世界初の『当たらない牡蠣』陸上養殖チャレンジまでのストーリーを紐解き、

過去から現在、そして今後のビジョンについてお聞きしてきました。

2022年である今年の春から夏頃には、久米島の陸上養殖で育てた『久米島産の牡蠣』のお披露目を予定しているなんて嬉しい話もありましたよ!

世界初の『当たらない牡蠣』が、ここ久米島で誕生する瞬間に立ち会えるかもしれないですから、朗報をワクワクしながら待ちたいですね。

それでは行ってみましょう〜

鷲足 恭子社長のプロフィール

鷲足恭子社長profile

名前 鷲足 恭子(わしあし きょうこ)さん

出身 宮城県

2014年から久米島へ移住し㈱ジーオー・ファームの取締役社長へ

鷲足社長は、取締役を務める㈱ジーオー・ファームを建てた2014年2月にそのまま完全移住して今年で8年が経ったそうです。

当初、現在のグループ会社代表からは

『陸上養殖を成功させるまで帰って来るな』

と言われて移住してきたそうですが、

陸上養殖の成功だけではなく、

その先の未来にも実現させたい夢がたくさんあるそうで、

『成功しても帰りませんけど?』

というのが今の心境のようです。

『久米島は暮らしやすくて、東京でヒール履いて満員電車なんて、もう無理ですよ。』

なんて話もされていたので、久米島の生活環境がとても気に入っていることも帰りたくない理由なのかな〜という気がしました(笑)

普段どんなことをしているのか、休日の過ごし方は?

とても気さくで笑顔が絶えない鷲足社長ですが、普段のお仕事はどんなことをされているのかお聞きしました。

コロナの前は出張も多く、東京本社へ行ったり輸出の関係で海外に行くこともあったという鷲足社長ですが、

コロナがあったことで、ズームなどのリモートでのやりとりが増えてとても効率的になり、また、効率化により日常の作業の深堀りや更なる挑戦も可能になったそうです。

コロナというと悪い面ばかりが報道されがちですが、リモートの流れが加速したことでオンラインで行えるものが増えたのなら時間の節約になりますよね。

とてもアクティブな印象の鷲足社長ですが、休日はどのように過ごされているんでしょうか?

鷲足社長
鷲足社長
休日は?と聞かれると返答に迷いますが、仕事に係る時間が多いですね。きっと探究心が強いのだと思います。気分転換はマラソンです!久米島の綺麗な景色を見ながら、また皆さんが声をかけて下さり、本当に幸せだなと感じるひと時です。

やはり、誰もやったことがない世界初の『当たらない牡蠣』の陸上養殖へチャレンジを続けている人ですから、

『成功するために何が必要で、どうしたらいいのか?』

休日を使って自身のアップデートを繰り返す時間を取りつつ、マラソンで気分をリフレッシュするなど、

多忙な中でも、仕事もプライベートも充実の島ライフを満喫されているんですね。

そんな情熱的な鷲足社長の会社『㈱ジーオー・ファーム』はどのように誕生したのか見て行きます。

オイスターバーを海外から日本へ

画像提供:㈱ゼネラル・オイスター

日本で牡蠣を生で食べる文化は、明治時代以降に外国から入ってきたと言われていますが、アメリカでは100年以上も前から牡蠣を生で食べる文化があるんだそうです。

日本が生牡蠣を食べるきっかけが外国からだったのは驚きですが、ジーオー・ファームの本社社長は、大手音楽会社に勤めていた時代に海外へ行くことが多く

そこでオイスターバーに出会い、その文化に触れ、オイスターバーが日本でもできないだろうかと考えたことがきっかけで、

㈱ジーオー・ファーム』の親会社である『㈱ゼネラル・オイスター』が2000年に誕生したんだそうです。

『㈱ゼネラル・オイスター』は2001年に東京・赤坂にオイスターバーの1号店をオープンして以来、日本にオイスターバーの文化を広げ続けてきました。

今年で創業から22年。現在は全国に25店舗展開する日本一のオイスターバーチェーンとして、さらなる発展を続けているんですよね。

先駆者であることは大変な気がしてしまいますが、失敗を失敗と捉えずにどんどんチャレンジしてこう!という、

素晴らしく前向きな会社の考え方が、今の鷲足社長にも通じるところがある気がしました。

 

久米島に『GOファーム』誕生!!

右から2人目が鷲足社長

鷲足さんは久米島へ来る前、東京都にある『㈱ゼネラル・オイスター』の本社でお客様対応の窓口などをされていたそうですが、

はじめは牡蠣についてまったくの素人だったという鷲足社長。

ですが、東京で勤務していた頃、仕事が終わったら東京の大学へ共同研究に行くなど多忙だった当時を、

鷲足社長
鷲足社長
オイスターバーという新しいジャンルについて自分で色々と考えたり、前例がないことをやっていくのが好きなんです^^

と瞳を輝かせて振り返ってくださいました。

あ み
あ み
新しい事にどんどんチャレンジしていく姿って、かっこいいですよね!

その後、㈱ゼネラル・オイスターが分社化をして、グループ会社となった㈱ジーオー・ファームの本社が久米島に誕生。

そして、世界初の『当たらない牡蠣』の陸上養殖に挑戦する『㈱ジーオー・ファーム』の取締役社長として鷲足恭子さんが就任したんですね。

これって、牡蠣の初心者だった鷲足さんが、オイスターバーにいながら共同研究などでブラッシュアップを続けた経験が

文字通り前例のない、世界初の『当たらない牡蠣』の陸上養殖へ挑戦する舞台を引き寄せたといえそうです。

『わたし、牡蠣の陸上養殖をやりたいんです』

移住前から何度か訪れたことがある久米島に、『当たらない牡蠣』陸上養殖での成功を目指し降り立った鷲足社長。

現在ある会社の建物もまだなかった状態で、社員を一人採用し牡蠣のエサ作りからスタートだったそうですが、

鷲足社長
鷲足社長
現在は社員が4名になりました。みんな、世界初に向けて一緒に挑んでくれています。自分一人の力なんて、とてもちっぽけなもの。社員みんなに支えてもらって、今があると感謝しています。そして社員一同も久米島の皆さんに温かく迎えて頂き、ジーオー・ファームの今があると、島の皆さんに本当に感謝しています。

といいます。

そんな鷲足社長の『牡蠣の陸上養殖がやりたい』という想いをしっかり受け止め、協力してくれた人がいました

その人は『㈱ポイントピュール』の大道社長で、海洋深層水研究所の倉庫をなんと無償で貸して下さったそうなんです!

oomichiatsushi
ポイントピュール【大道敦社長】肌のお手入れから成功マインドまでみなさん、こんにちは!今回の久米島・島人インタビューはポイントピュールの大道 敦社長です。常に島内外を行き来していてとてもお忙しい方なの...

大道社長がいなかったら今はないと、とても感謝されていました。

先輩移住者へのインタビューでも話が出ていましたし私たちも感じるところなんですが、やっぱり、あたたかくてホントに人の島だなぁ〜って、あらためて思いましたね。

ですから鷲足社長が、

鷲足社長
鷲足社長
大道社長をはじめ、この島は人があったかくて大好き

と話された時はとっても共感してしまいました^^

久米島の陸上養殖が当たらない牡蠣になる理由とは

そもそもなぜ、牡蠣の陸上養殖が『当たらない牡蠣』になるんでしょうか?

それは、牡蠣にはアタル理由があったからなんですね。ジーオー・ファームでどのように育てているのか、理由とともにお聞きしました。

生牡蠣にアタル主な理由は『ノロウイルス』が原因だった!

海で育った牡蠣は通常、生産者や産地から消費者へ直送されますが、ウイルスがいないか検査をしています。

それは海で育つ牡蠣が、エサである植物プランクトンを大量に取り込むと同時に、ウイルスや細菌も取り込んでしまい体内に蓄積しているからなんですね。

しかも、あんなに小さい牡蠣が1時間に20リットルもの海水を吸って吐いているといいますから、2ℓのペットボトル10本分が1時間の間に体内をめぐっていることになりますが・・・驚愕すぎます。

ジーオー・ファームでは富山にある自社の牡蠣浄化センターで、体内に取り込まれた細菌やウイルスを海洋深層水で48時間かけて浄化して、全国の店舗や同業他社へ卸してます。

いま久米島で販売している牡蠣も、富山県で浄化された牡蠣なんだそうですよ!

鷲足社長
鷲足社長
人でいうところの腸内洗浄。海洋深層水で人に害をあたえうる細菌がね、きれいな水を48時間使うと、ほとんどの細菌を吐き出すことが出来るという仕組みなんですよ。

細菌類を検出見解値以下まで吐き出させることで、国で定めた生食用牡蠣の規格基準値よりもはるかに厳しい、自社独自の基準をクリアした牡蠣だけを全国に流通させているんですね。

ただ、ここで問題がひとつ。

ほとんどの細菌は吐き出させることが出来たとしても、ノロウイルスは全て排出ができないんだそうです。

どういうことかと言うと、ノロウイルスも海洋深層水の浄化でほとんどは吐き出すことが出来るそうなんですが、牡蠣にも消化器官があって、そこにぴったりと付着してしまう性質があるそうなんです。

ですから、富山や久米島の海洋深層水で浄化したとしても、100%浄化できるとは言い切れないということなんですね。

とはいえ、ノロウィルスのリスクをどれだけ下げられるか試行錯誤しながら取り組み、自社の厳しい基準をクリアしたノロウィルスも検出されていない牡蠣は

『限りなく、極めて、99.9999%安全です!』

と自信を持って話してくださいましたから、自社店舗で提供している3万個の牡蠣は安心して食べることが出来ますね

海ではなく陸上養殖が当たらない牡蠣になる

海で育った牡蠣が、細菌やウイルスを取り込んでしまうことや海洋深層水で浄化したとしても、消化器官にウイルスが付着してしまう性質があることもわかりました。

つまり、究極とも言える100%当たらない牡蠣を生み出すには、細菌やノロウイルスなどを取り込むリスクのない完全陸上養殖が成功のカギということになりますよね。

 

久米島での陸上養殖は南極でバナナを育てるようなもの

現在、ジーオー・ファームの他にこの陸上養殖をやっているところはないそうなので、このチャレンジがいかに大変なことなのかが伝わってきます

牡蠣のことをよく知る専門家の人とも交流がある鷲足社長ですが、

その専門家でさえ『こんな難しくて大変なこと、よくやってるな』と言われるそうです。

成功させることの難しさを理解しているからこそ、偉業とも言える牡蠣の陸上養殖に賛辞を送っているのかもしれませんが、

周りのサポートをして下さる方々の中には海外の方もいるそうで、

鷲足社長
鷲足社長
久米島で牡蠣の陸上養殖をするということは、南極でバナナを育てると言っているようなものだよ。

と話されたエピソードも聞かせてくれました。

南極でバナナを育てる・・・

とても難しそうで、タネを蒔き芽が出ることすら想像できませんね(笑)

それほど、久米島という土地で陸上養殖をするということは専門家からみたら、あり得ないチャレンジだったということが分かりますが、それを見事に形にしてきた鷲足社長はホントにカッコよすぎます!

常識に捉われないエサの二酸化炭素を買うという選択

ジーオー・ファームでは、牡蠣の身を切り中から卵をとりだして人工受精させるところから育てていて、ゴマ粒より小さく目視も出来ないくらいの大きさだった牡蠣に、植物プランクトンと海水をたくさん取り込ませて成長させています。

牡蠣のエサとなる植物プランクトンは植物と同じなので、CO2(二酸化炭素)を吸収して酸素を吐いているんですが、

ジーオーファームの植物プランクトンがエサとする二酸化炭素の必要量は、1日あたり707軒分のお家から排出されるくらいの量といいますから、

3985世帯(2021.12.31現在)ある久米島町で考えたら、全世帯が1日に排出する量を6日もあれば植物プランクトンが吸収しているということになります。

ではこれほど大量のエサとなるCO2(二酸化炭素)をどうやって確保しているんでしょうか?

このことは、サポートいただいていた色々な大学の先生方にも

『こんな大量にいる牡蠣のエサを確保することができるんですか?』

と質問されたこともあったそうですが、現在、エサとなる二酸化炭素は買うことで確保しているそうです。

将来的には、島で発生している二酸化炭素をプランクトンのエサとして活用出来る仕組みを作れたら・・・と、素敵すぎる話もしてくれていましたから、是非とも実現してほしいですね。

鷲足社長ならどんな困難なことでも、トライアンドエラーを繰り返し成し遂げてしまいそうなきがします(笑)

サポートして下さっていた先生方にはそれまで培った知識や豊富な経験上、行き止まりが見えてしまったのかもしれませんが

『素人の強みは恐ろしさを知らない子供と一緒』

という鷲足社長の考えからしたら、知っていて良いことと、悪いことが時と場合によってはあるのかもしれないってことなのかもしれませんね。

鷲足社長
鷲足社長
ただ、素人だったんで進めたことってあると思うんですね。何が難しいかが分からないし、よく分かってないからこそ、まずは、やってみなきゃわからないよね 

失敗を失敗と思わない、失敗だったなんて気づかないという鷲足社長だからこそ、専門家の意見だけで判断せずに自分を信じて突き進み成功に辿り着けたのではないでしょうか。

久米島の完全陸上養殖『ウイルスフリー牡蠣』の未来

通常の牡蠣って『寒い時期がいちばん美味しい』ってイメージありませんか?

牡蠣には大きく分けて2種類で、夏の岩牡蠣(いわがき)、冬の真牡蠣(まがき)がありますが、端境期(はざかいき)がある為、一年を通していつでも一定量を漁獲・出荷できるわけではないんです。

ですが陸上養殖であれば季節を問わず、いつでも元気な牡蠣を漁獲・出荷できるので一年を通していつでも美味しい当たらない牡蠣が食べられますから、

久米島産の牡蠣が出来たら、ますますウィルスフリーの牡蠣の需要が高まりそうですね。

気になる久米島でイチから育てた、世界初・完全陸上養殖のウィルスフリーの牡蠣をお披露目は2022年の春から夏に予定されていてカウントダウンはもう始まっているので楽しみに待ちましょう

世界的な異常気象から思う今後の目標とは

現在、世界各地では温暖化が進み様々な異常気象が起きていて毎日のようにニュースが流れてきていますよね。

2048年には魚が獲れなくなるという論文がアメリカで発表されていますが、久米島も例外ではなく、

『いま、海の中は私たちの想像を絶するほどの悪い環境になっている』

と鷲足社長は言います。

久米島の蒼く綺麗な海を外から見ているだけでは、海の中の環境が深刻なほど悪くなっているなんて想像出来ないですが、

魚が獲れなくなるということは、釣りや漁業だってもちろん出来なくなるってことですから、近い将来は全ての海の生物は養殖じゃないと食べられなくなってしまうということになりますよね・・・聞いているだけでとても怖くなります。

ですが、今後の地球環境を考えていくと陸上養殖には色々な可能性がありそうです

今後は牡蠣の量産化を考え施設の拡張をしていく予定とのことですが、

陸上養殖で世界中の方に久米島の安全な牡蠣を食べてもらうこと

そして『事業を通して、どう環境に貢献することが出来るか』という目標に向かいこれからもチャレンジを続けていくとのことでした。

ここまでインタビューしていて思うことが、経営者さんは失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしていく前向きな人ばかりです。

インタビュー記事を書きながら、何度も元気をもらっています。

鷲足社長、貴重なお話をありがとうございました〜

 

当社人気No.1の『兵庫県室津産真牡蠣』販売開始!!

当社グループである『㈱ゼネラル・オイスター』のオイスターバーで、一番人気の『兵庫県室津産真牡蠣』が販売開始となりました〜!

生でも加熱しても、貝柱の甘味とふっくらとした身入りを楽しめるそうですよ。

久米島海洋深層水仕立ての

『兵庫県室津産真牡蠣と旬の国産真牡蠣の2種類セット』

この機会にぜひ、食べ比べてみてくださいね!

購入は事前にご予約をお願いします。

商品詳細とご予約方法

①室津産と国産真牡蠣 10個入り 2,200円(税込)

20個入り 4,000円(税込)

※牡蠣ナイフ別途販売        100円(税込)

②国産・冷凍大粒カキフライ(1パック✖️10粒入り)  1,100円(税込)

③広島県産冷凍剥き身(加熱用)(1パック✖️40粒±5) 2,200円(税込)

ご予約方法①FAX 098-985-8293  ②電話 090-9919-2911 ③GOF Facebookメッセージ

※電話番号のかけ間違えには、ご注意ください。

株式会社ジーオー・ファーム会社案内

住所 〒901-3105 沖縄県島尻郡久米島町宇根ナカシ浜127-7

TEL  090-9919-2911

ふるさと納税の返礼品で、現在は沖縄県産として海洋深層水で洗浄した牡蠣を返礼品として受け取ることが出来ますよ!

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